第13回 FaW TOKYO(ファッション ワールド 東京)[秋]

蝶理株式会社 BLUE CHAIN®


ブースの様子
(FaW TOKYO(ファッション ワールド 東京)2022[秋]内 第2回サステナブル ファッションEXPO[秋]に出展)


当社は、糸・生地・製品という繊維産業の川上から川下に至る各段階においてサステナビリティに対応した取り組みを行っており、サプライチェーン全体のサステナビリティ最適化を目指す独自コンセプトであるBLUE CHAIN®(ブルーチェーン)を紹介した。

BLUE CHAIN®は長く複雑な繊維業界のサプライチェーンを線でつなげ、各企業が持つ機能を掛け合わせ、環境負荷の少ない商材や仕組みを生み出す取り組みである。当社で従前から取り扱っていた多様な環境配慮型商材を、BLUE CHAIN®としてブランディング。多くの企業と協業することでスケールメリットのある事業を行い、脱炭素対応にかかるコストを低減する。BLUE CHAIN®PARTNERSに加盟するパートナー企業は、立ち上げから1年ですでに100社を超えている。

会場では、回収されたペットボトルを使用した当社オリジナルのリサイクルポリエステル糸ECO BLUE®、形状回復性に優れたタフな高伸縮機能糸TEXBRID®、北陸産地の加工場で50年以上続く日本独自のPIN仮かり撚より加工技術による高捲縮ストレッチ糸SPX™、低温で早く染まる特徴を持つ素材WS™(小松マテーレ株式会社と当社との共同開発)、天然色素と一部化学染料を併用した新自然染め素材ナチュラルダイ®、白度が極めて高く塩素漂白剤や余分な還元剤が不要なホワイトキング種の原綿を使用したコットンMILLENNIUM ORGANIC®(ミレニアム オーガニック)、サステナブルな取り組みの中で作られるUSA COTTON™など各素材の特徴を採用事例とともに分かりやすく紹介し、これら素材を使用した衣料品の展示を行った。


ECO BLUE®の展示の様子


TEXBRID®の展示の様子


WS™の展示の様子


ナチュラルダイ®の展示の様子

現場の声

蝶理MODA 株式会社 代表取締役社長 
山越 弥須広 氏


繊維業界で一致団結し、環境や社会課題解決のために貢献することがBLUE CHAIN®のテーマです。これまで素材の研究、開発、配送方法など各社で個々に取り組んできましたが、個社で対応するには限界があります。急激な時代の変化を捉え、繊維業界全体で効率よく加速度的にサステナビリティの取り組みを推進するためには、同じ意思を持つ企業のよりどころとなるプラットフォームが必要です。BLUE CHAIN®は、特殊技術を持つ中小企業から販売力にたけた大手企業までのそれぞれが強みを発揮し、業界全体として成長するためのプラットフォームの役割を果たしてくれるに違いありません。展示会はこのBLUE CHAIN®の認知度・理解度を高める大きなチャンスです。蝶理グループは今回3回目の出展となりましたが、展示方法や照明に工夫を加えたことで、蝶理グループおよびパートナー企業さまの取り組みを魅力的に伝えられることができたのではないかと感じています。これからも蝶理グループ一丸となり、業界を支えるさまざまな企業、関係者の皆さまのお役に立てるように、また、繊維素材や製品を消費者の皆さまに安心して購入していただけるように、パートナー企業の皆さまとBLUE CHAIN®を育て、BLUE CHAIN®と一緒に進化していきたいと思います。

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