グローバル物流


中国をはじめとする新興国の急速な経済成長や、二国間あるいは多国間の自由貿易協定締結の活発な動きにより、世界的な国際貨物流動は飛躍的に増大しており、世界のコンテナ荷動きに関しては、1990年以降加速度的に伸びている。こうした流れの中で、企業は調達・生産・販売する財それぞれの性質に応じサプライチェーンのグローバル化を進展させており、国際交通ネットワークの形成とスピーディーで効率的な国際物流システムの構築が求められている。

東アジア諸国をはじめとする多くの国では、物流網の構築に注力しており、日本でも物流を取り巻く新たな課題への対応の必要性を踏まえ、さまざまな施策を実施している。また、グローバルに活動する商社にとって「物流」は、絶対不可欠な機能であり、各社各様で顧客のニーズに合わせた全体最適の物流システムの実現を目指して、さまざまなことに取り組んでいる。

そこで、本特集では、商社の幅広い物流に関する取り組みに焦点を当て、それを世間の方々にPR していきたい。また同時に、国際物流の現状、課題、今後の展望、そしてその中での日本の動向についても考えてみたい。本特集が、皆さまの国際物流に関する理解の一助になれば幸甚である。

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