新たな時代を拓く 日印グローバル・パートナーシップ ― 2012年日印国交樹立60周年


日本とインドは、2012年、国交樹立60周年を迎えた。日本とインドが仏教という精神的絆で結ばれていることはよくいわれているところであるが、インドが明治維新後の日本の急速な殖産興業、富国強兵に成功したことに憧憬のまなざしを向け、インドの独立と将来の国造りのモデルにしようとしてきたことはあまり知られていない。また、戦後独立したインドは、灰じんに帰したわが国に対し、復興に協力し、精神的にも鼓舞し、わが国の国際社会への復帰を支援してくれた。

インドは他の新興国と同様にさまざまな問題を抱えるが、その成長ポテンシャルの高さは他に類を見ない。今、日本は、インドが抱える課題の解決に向けて何ができるか、何をすべきか。政府ができること、民間ができることそれぞれあろうが、両国が官民連携して対応することが重要なカギとなる。そして、インドの経済発展を日本の成長にうまく取り込めるようなWin-Winの関係をどのように築くか。今後の良好な日印経済関係の在り方を考える際の参考として、ご活用いただければ幸いである。


世界遺産 ムガル帝国時代の
赤い城塞ラール・キラー
(レッド・フォート)



世界遺産 クトゥブ・ミナールとインド最古のイスラム遺跡群

新たな時代を拓く 日印グローバル・パートナーシップ ― 2012年日印国交樹立60周年 誌面のダウンロードはこちら