環境ビジネス特集


オゾン層の破壊、地球温暖化、熱帯林の減少や生物多様性保全など地球環境問題は極めて深刻化しており、世界的規模で早急な対策の必要性が指摘されて久しい。

また、環境と開発は相反するものではなく共存し得るものとして「持続可能な開発」という概念が生まれ、国連における検討をはじめ各国で対策が取られつつある。

そうした中で、2013年10月にワルシャワで開催された国連気候変動枠組条約第19回締約国会議・閣僚級非公式準備会合において、わが国は2014年9月の国連気候サミットの開催を歓迎し、世界全体のCO2排出削減に「技術」で貢献していきたいと発言し、わが国の技術水準の高さを強くアピールしている。

わが国の環境関連技術は、大気汚染や公害などを克服するために培われてきた技術であり、最近ではハイブリッド車をはじめ環境性能の高い製品が売れるなど、日本人のライフスタイルも変わりつつある。また、わが国の省資源・エネルギー技術の開発・推進等へ向けた努力は先駆的なものであり、技術の伝(でん)播(ぱ)により、世界の環境保全・改善に貢献することが可能である。

本特集では、まずスマートコミュニティの海外展開、海外スマートグリッドに対する取り組みを紹介し、次に商社の具体的な取り組み事例を紹介する。

本特集が、環境ビジネスの現状理解と将来展望を探る一助となれば幸いである。

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