国際社会貢献センター(ABIC)20周年記念特別企画 第4弾 気仙沼市での外国人技能実習生支援活動


日本貿易会が設立したNPO法人である国際社会貢献センター(ABIC)は2020年で20周年を迎えました。20周年記念特別企画の第4弾として、2020年7月にABICが包括協定を締結した宮城県気仙沼市での活動について取材しました。

気仙沼市について

気仙沼市は、宮城県の最北端、北上山地の南東部に位置する。気仙沼湾の湾口には緑の真珠とたたえられる美しい島・大島を抱き、四季静穏な自然の良港を形成している。

世界三大漁場の一つ、三陸沖から豊富な海産物がもたらされ、日本における遠洋漁業の重要な漁港を持つ港町であり、カツオやメカジキなど一年を通して多種多彩な水揚げを誇る。2011年3月11日に発生した東日本大震災では、津波により甚大な被害を受けた。2021年で震災から10年という節目の年を迎える。





気仙沼市のいま


安波山から見た気仙沼市街
奥に見えるアーチが気仙沼大島大橋(鶴亀大橋)
手前が気仙沼湾横断橋

気仙沼市では2019年3月に東日本大震災遺構・伝承館、4月に気仙沼市まち・ひと・しごと交流プラザ(PIER7)(詳しくはP.18参照)がオープンした。同年4月7日には気仙沼大島大橋(鶴亀大橋)が開通し、気仙沼湾の新たなランドマークとなるなど、新施設の開業が目立つ。気仙沼湾横断橋も現在建設中で、2020年度末の開通を目指し、工事が進んでいる。

また、2021年度前期放送予定のNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」は気仙沼で育った少女モネを主人公とした現代ドラマで、同市は撮影の舞台の一つにもなっている。同市はSNSでの情報発信も随時行っており、気仙沼市のいまをタイムリーに知ることができる。

気仙沼市とABIC の包括協定について


包括協定締結式の様子

2020年7月12日、気仙沼市とABICは外国人の日本語教育支援と市内企業の産業支援を通じて地域経済の活性化を図ることを目的とする包括協定を締結した。震災後、気仙沼鹿折加工協同組合を支援した企業の一社が住友商事株式会社で、同社の中村会長が ABIC の会長(現在は名誉会長)を務めていたことが縁となり、今回の包括協定締結に至った。ABIC の豊富な人材を活用し、市内在住の外国人、特に増加傾向にある外国人技能実習生を対象に日本語教育を支援するとともに、市内企業への産業支援として経営全般、販路拡大、海外進出などの相談業務等を推進する。

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