2025年5・6月号 No.828
2025年2月、政府は「第7次エネルギー基本計画」を閣議決定しました。日本が掲げる2050年カーボンニュートラルの実現に向け、2040年を視野に据えた中長期的なエネルギー戦略を示すもので、エネルギーの安定供給、経済成長、脱炭素という三位一体の目標実現に向けた道筋を提示しています。
単なる次世代エネルギー関連技術の導入プロセスだけでなく、国内外の多様なステークホルダーとの「信頼をつくる力」が問われるこの時代において、商社は、かねてからエネルギー資源の調達やサプライチェーンを担ってきた存在として、グローバルなビジネスを展開してきた総合力をいかんなく発揮しています。
本特集では、前後半の二本立てで「次世代エネルギーのいま」に迫ります。前半は、第7次エネルギー基本計画について、資源エネルギー庁の小高戦略企画室長よりご寄稿をいただきました。後半のコラムでは、次世代エネルギーに関連した各社の取り組み事例をご紹介します。
本特集が、これからのエネルギー問題を考えるにあたって皆さまの参考となれば幸いです。