「インドシナ」特集 ~タイとその周辺国の成長を見据えた日本企業の関わり方~


東南アジアの内陸部に位置するインドシナ地域では、人口規模や自動車・電機産業等の集積により、タイ経済の存在感が目立つ。しかしタイ経済が安定成長のステージに入り、労働賃金も上昇する中で、タイ経済の比較優位性にも変化が見られる。こうした中、安価な労働賃金、若年層人口の豊富さ、経済成長が続くタイ周辺国(ベトナム、ミャンマー、カンボジア、ラオス)に関心を寄せる日本企業も増加する傾向にあり、タイとその周辺国を一体的に捉える「タイ・プラス・ワン」の発想が注目されている。

今後、タイとその周辺国をつなぐ物流インフラの拡充、周辺国におけるビジネス環境の整備が進めば、中国、インド等のASEAN域外市場を視野に入れた貿易拡大、市場アクセスの向上という点においても、インドシナ地域を一体的に捉えた事業展開の重要性が高まるのではないかと考えられる。

こうした近年の動向を踏まえ、本特集では、日本とインドシナ諸国との経済関係、インドシナ地域における物流事情の他、商社およびその他の日本企業が進めるタイおよびその周辺国での事業の取り組みを中心にご紹介したい。

本特集が、インドシナ地域への事業展開を検討する際の参考となれば幸いである。

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