ミニ特集「国際物流総合展2021 第2回INNOVATION EXPO」

東京建物株式会社 先進的物流施設『T-LOGI(ティーロジ)』


ブース写真


展示の様子

東京建物株式会社は先進的物流施設『T-LOGI』について紹介した。同社は総合デベロッパーとしての知見を活かし、物流施設の開発事業を展開している。2019年から埼玉、千葉、神奈川を中心とした関東一円、そして中部、関西、九州へと物流施設の展開を開始し、2020年6月には埼玉県久喜市に「T-LOGI久喜」を開業。現在も14のプロジェクトが進行しており、BCP対応、セキュリティー対応を重視し、働きやすい共用部を備えた「安全・安心・快適」な施設を開発している。また環境配慮型物流施設(ZEB物流、注1)として、太陽光パネルの実装、ZEB認証の取得、自己託送(注2)の実現を目指している。

注1 ZEB…「Net Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)」の略称で、快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物のこと。東京建物株式会社は平成31年度ZEB実証事業の一環として、一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)が公募する「ZEB リーディング・オーナー」に同年7月26日付で登録されている。
注2 自己託送…自社と関係がある遠隔地で発電された電気を、自社設備へ送電する仕組み。東京建物株式会社では太陽光による発電量が施設内需要を上回る場合、余剰電力量分を「自己託送スキーム」により外部融通するため、電力を余らせることなく活用することができる。「T-LOGI久喜」から東京建物グループが運営するショッピングモール「SMARK伊勢崎」に自己託送を実施予定。


「T-LOGI」公式サイト:https://www.t-logi.jp/

現場の声

東京建物株式会社
ロジスティクス事業部 事業グループ 課長
水谷 壮志氏


2019年の事業化とともに、このプロジェクトに携わるようになりました。現在、物流施設は従業員の皆さんの業務環境により配慮するため、休憩室など働きやすい共用部を備えることが当たり前になっています。当社はオフィスビル開発で長く培ってきた経験と実績がありますので、お客さまのニーズに基づいた丁寧な設計施工を行うことができ、お客さまから高評価をいただいています。2022年以降に竣工(しゅんこう)予定の物件については、すでに満床の契約をいただいている施設もあり、綿密な調査を重ねてお客さまのニーズをくみ取り、開発を進めてきた結果だといえます。お客さまの要望を形にした施設を造っていくためにも、お客さまを継続的に訪問し、コミュニケーションを重ねることを大切にしています。物流施設は消費者にモノが届く最終工程の要です。コロナ禍も終わりが見えてきた今、消費動向の変化とともに物流の流れも変わっていくでしょう。『T-LOGI』の開発で得た知見は他の事業部と共有し、会社全体で新たなシナジーも生みだせればと考えています。同時にさまざまな社会課題の解決にもつなげていきたいと思います。多様なニーズを取り入れ、当社だからこそできる物流施設を開発し、お客さまの物流効率化のお役に立てるよう力を尽くしていきます。

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