2016年9月号(No.750)
CSRはCorporate Social Responsibilityの略である。日本語では「企業の社会的責任」と訳されるもので、もともとはドイツで生まれた概念である。
そもそも企業は社会的な存在であり、「良き企業市民」としての責任を果たすことが企業の責務である。わが国でも企業の社会的責任が叫ばれて久しいが、市民と良好な関係を保ち、商品の管理だけでなく人材育成も含めた幅広い活動を行うことによって、その企業に対する信頼を得ることができる。
それは、日本国内だけでなく、海外に進出した地域においても同様であり、その国・地域に根差した活動を行うことによって、国際環境変化への対応も可能となってくる。
この特集では、CSRの最新情勢を紹介するとともに、当会会員商社のCSR活動を紹介することにより、CSRの将来展望を探る。
本特集がわが国企業のCSRを考える上で一助となれば幸いである。