オフィス紹介 株式会社野澤組 オフィスでの交流が促す、野澤組のトータルアプローチ

株式会社野澤組 総務部 部長小倉 昌之 氏
株式会社野澤組 総務部 課長三浦 知恵 氏
株式会社野澤組 経理部 情報システム課 集計・出力担当 課長矢田 匡輝 氏
株式会社野澤組 総務部 課長代理佐々木 麗 氏
株式会社野澤組 機械部 課長代理行川 修平 氏
株式会社野澤組 畜産部森 沙和子 氏
株式会社野澤組 繊維部笠貫 美和 氏
株式会社野澤組カルチャー 課長沼田 沙織 氏

丸の内から日比谷に移転した株式会社野澤組のオフィスを2024年3月15日に取材し、担当の方々にインタビューを受けていただきました。


オフィスがある東宝日比谷プロムナードビル


左奥から、佐々木氏、笠貫氏、小倉氏、森氏
左手前から、三浦氏、矢田氏、沼田氏、行川氏


オフィス移転の背景は?


当社では、増え続ける社員に対してオフィススペースが手狭になってきていました。そこで、2020年4月に当時オフィスが入っていたビルの別フロアにスペースを借りて、半年ほどかけてフリーアドレスのトライアルを行い、今後の方向性を検討しました。オフィスを移転せずに改装するという選択肢も考えましたが、業務を行いながら改装を行うのは無理があると考えていたところ、2021年秋ごろに現在のオフィスビルのテナント募集があり、移転に向けたプロジェクトが始まりました。プロジェクトチームでは、総務部長がリーダーとなり、各事業部門から一人ずつ選抜してもらいました。

当社の社長が、できるだけさまざまな部署の人たちが交流できるような働き方を目指したいという意向があり、その方針の下で検討を進めていきました。2023年の移転までスピード感をもって進められたのは、経営トップによる推進力が背景にあります。


新オフィスで工夫したポイントは?


新オフィス移転の目的

会議室の内装について、チーズ、デニム、牛など当社が扱っている商材をコンセプトとしてデザインし、少しでも楽しく仕事ができるように工夫しました。また、来客エリアの廊下には、これまで社長室に置かれていた調度品を飾ることで、お客さまとの会話の中で話題となるようにしました。

倉庫スペースをオープンにしたことも工夫の一つです。当初は、各部門に個室の倉庫スペースを確保しようと考えていましたが、スペースに限りがあること、各部門の所有物は将来的に変わっていく可能性もあることから、オープンなラックにすることでオフィスの中でも圧迫感なく商材等を収納することができました。社員の皆さんの整理整頓の意識付けにもつながりました。


商材であるチーズや牛をテーマにした楽しい会議室


来客エリアの廊下にはゆかりの調度品が並ぶ


新オフィスに対する社員の反応は?


執務スペースの中央に水槽を設置してリラックス効果を得る

最も多く寄せられたのは、他の部署の人たちと話がしやすくなったという声です。雰囲気も含めてオフィスが明るくなり、部署を超えたコミュニケーションが取りやすくなったことで、ビジネスにおいても横連携がしやすくなり、上長とのコミュニケーションも取りやすくなったと感じています。コミュニケーションが増えたことによって、野澤組として掲げている「トータルアプローチ」に近づけたのかなと感じています。


プロジェクトでやりがいを感じた点は?


皆で話し合いながら、ゼロから新しいオフィスをつくり上げていくという点に大変やりがいを感じました。このスペースではどのように働こうか、どのような交流が生まれるかなど、徐々にイメージが具体化してきて、未来が見えてくるような感覚を持ちました。

プロジェクトチームに対して自由に任されていた部分が大きかったので、自分たちの理想とする働き方にあったオフィスをデザインすることに楽しさを感じました。社員の思いがこもったこだわりのオフィスになっています。

初めて新オフィスに入った際に、社員の皆さんが目を輝かせていたのを見て、プロジェクトをやってきて良かったなと感じました。


苦労した点は?


さまざまな勤続年数の社員がいる中で、フリーアドレスの導入によって業務の効率性やパフォーマンスが落ちるのを心配する声に対して、納得していただくというのは難しかったという印象があります。プロジェクトチームのメンバーを中心として、意見の収集や丁寧な説明を重ねました。最終的には、フリーアドレスの良い所も悪い所も理解してもらった上で、メリットに目を向けながらまずはやってみて、改善すべき点があれば改善していこうという形で進めていきました。


さらなる理想のオフィスに向けた今後の課題は?


社員の皆さんが出社する日が重なると、かなり席が埋まってしまいます。在宅勤務比率を目指している水準まで高めることが、今後の課題となっています。いまだ多く残っている複合機を減らすことによってスペースを確保して、執務スペースを確保したり、さらに交流を生み出すようなスペースに活用したりしていきたいと考えています。この他、会議室の防音性を高めるなど、使ってみて初めて分かることもあるので、今後もできるところから少しずつ改善していきたいと考えています。


オフィス移転を考える企業に一言


せっかく新しいオフィスをつくるのであれば、新しい働き方に挑戦してほしいです。移転に向けたプロジェクトを進めていく中では、さまざまな意見が出ると思いますが、質より量で、いろいろな年代や部署・役職の方々から意見がたくさん出ると、より良いオフィスになっていくと思いました。プロジェクトの途中、いろいろなアイデアが出ることで、迷うこともあるかと思います。そういった時は初心に戻って、元々どのようなオフィスにしたかったのかを振り返ることも大事でした。また、移転後も、寄せられる意見に対してできる限り柔軟に対応できるようにしておくのも必要と感じています。

経営トップから、どのように働いてほしいか、在り方についてメッセージを強く出していただくことも、意見をまとめていくに当たっては重要かと思います。まずは経営トップが社員の皆さんに対してメッセージを出していただいたことは、今回の移転プロジェクトの進めやすさにつながりました。

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