ベトナムのポテンシャル


経済のグローバル化が進み、企業がフロンティアを拡大し続けている中で、「次はベトナム」と言われて久しい。1991年10月のカンボジア和平協定調印後、92年11月の円借款再開を機に、日本からの投資、企業の進出が増加し、第1次ベトナムブームを迎えたが、アジア通貨危機の起こった98年に急減した後、低迷していた。

一方で、2003年10月のゴールドマン・サックスのレポートがきっかけとなり、BRICsが新興市場として注目を浴びるようになった。特に中国は、消費市場、生産工場として、日本の大企業そして、中小企業も相次いで進出しているが、生産拠点の過度な集中のリスクが認識されるようになった。

そのような中で、最近ベトナムが「チャイナ・プラス・ワン」となりうるポテンシャルを持つ国として選ばれている。日本企業の進出も増加傾向にあり、日本経済にとって重要な国として、二国間EPAの締結に向けた検討も進められている。また、ゴールドマン・サックスは2005年12月に、BRICsに続くポテンシャルを持つ国・地域をN-11(Next Eleven)と名付けたが、ベトナムも、貿易・投資率の高さ、人的資源等から、2050年に高成長を遂げる国として挙げられている。

本特集では、なぜ今、ベトナムが選ばれているのか、どのようなポテンシャルを持っているのかについて、ベトナム・ビジネスに関わるさまざまな分野の方々に語っていただいた。

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