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サミットエナジー株式会社


酒田バイオマス発電所から鳥海山を望む

サミットエナジーは住友商事が100%出資する電力小売会社で、日本の電力小売自由化が始まった直後の2001年に設立されました。当社は、愛知県半田市、山形県酒田市、新潟県糸魚川市の3ヵ所にバイオマスを主燃料とする再生可能エネルギー発電所を有しており、同発電所や電力卸売市場、他社発電所から調達した電気の小売りとともに、環境価値(非化石証書、グリーン電力証書)の販売を行っています。

当社が保有する半田バイオマス発電所と酒田バイオマス発電所は、2012年7月に施行された再生可能エネルギーの固定買取価格制度(FIT制度)によりFIT設備の認定を受けた発電所で、発電した電気と環境価値は全て国に販売しています。当社の本社オフィスが入居する東京神田のオフィスビル(サンケイビルS-GATE大手町北)には、2018年5月より酒田バイオマス発電所で発電した再生可能エネルギー100%の電気(再生可能エネルギー電気特定卸供給契約により調達)にトラッキング付非化石証書(非化石価値取引市場より調達)を組み合わせたCO2フリー電気が供給されており、ビルで使用する電気全てがCO2フリーとなっています。

糸魚川バイオマス発電所は、FIT制度以前の2005年1月より営業運転を開始したグリーン電力設備の認定を受けた発電所で、発電により発生する環境価値はグリーン電力証書として当社で販売しています。当該グリーン電力証書は日本貿易会にもお買い上げいただいています。当社が販売する非化石証書やグリーン電力証書を用いたCO2排出量ゼロの電力をご使用いただくことで、お客さまでは「RE100」や「SBT」といった温室効果ガス削減を目指す国際イニシアティブや、地球温暖化対策推進法への対応が可能になります。

担当者の思い

サミットエナジー株式会社 営業第二部長 井筒 清隆氏


再エネ価値取引市場が創設され、2021年11月に初めての取引が行われました。FIT非化石証書の最低取引価格は1.3円/kWhから0.3円/kWhに大幅に引き下げられ、これまで電力小売事業者でなければ購入できなかったFIT非化石証書を最終需要家が直接購入できるようになりました。SDGsの機運が盛り上がり、気候変動への具体的な対策の一つとして再生可能エネルギーによる脱炭素化が注目され、関連する制度も整備、変更されています。当社が日頃接する企業の電力購買担当者の皆さまも、これからどのように脱炭素化を推進していくべきか、対応に苦慮されています。電力業界に身を置くものとして、こういったお客さまに寄り添い、脱炭素化の実現に向けて並走していくのが当社の役目だと思います。業界の変化が速いので、関連知識をアップデートしていくのは大変な面もありますが、お客さまの脱炭素化に協力することで地球温暖化防止に一役買えればと考えています。

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