スチールビジネス特集

2016年の日本の鉄鋼生産量は世界第2位。自動車向けの鋼板や石油・天然ガスの採掘に用いられる鋼管など高度な技術を要求される鋼材では世界をリードしている。わが国の優れた技術や製品は東京タワーや東京スカイツリー、霞が関ビルや世界貿易センタービルをはじめとする高層ビル、鉄道車両や自動車など、幅広く市民生活や産業を支えている。

世界市場に目を転じると、2015年にリーマン・ショック以来の減少に転じた世界の鉄鋼需要は、2016年には増加に転じたものの、緩やかな伸びにとどまる見込みとなっている。その中で世界一の生産・消費国となった中国の需給と輸出動向が、世界各国に大きな影響を与えている。

この特集では、わが国内外の需給を分析し、中国市場の行方を考察するとともに近年利用が拡大してきた新しい素材の動向にも目を向け、スチールビジネスの将来展望を探りたい。本特集がスチールビジネスを考える上で一助となれば幸いである。

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