寄稿 ステークホルダーとの交流の要 新オフィスのご紹介

一般社団法人日本貿易会 総務グループ長
伊藤 直樹

日本貿易会のオフィス移転は、コロナ禍の真っただ中に行われました。固定席からフリーアドレスに変わったことで、最初はストレスや戸惑いを感じることも多かったというのが率直な印象です。しかしそれだけに、オフィスの役割を深く考えることができました。

交流の要としてのオフィスの重要性


交流スペースの様子

最初に強調したいのは、在宅勤務やウェブ会議・セミナーが常態化しつつある今だからこそ、リアルな交流・情報交換の場としてオフィスの重要性を実感したことです。当会の新オフィスでは「交流」を強く意識し、会員やステークホルダーとの接点強化に資するスペースを拡張し、会話の呼び水になるデジタルサイネージ、企画展示や資料閲覧のコーナーを配置しています。


刺激に富んだ執務スペース


執務室から役員室内を望む

心安らかに仕事をしたいというのは万人の願いですが、刺激がないと新たな発想や行動は生まれにくいのも事実です。フリーアドレスを体験し、座席の高さや視線の方向、周囲に座る職員によって受ける刺激が日々異なることを体感しました。窓際のカウンター席からは国会議事堂が見下ろせ、本会議開催日の朝などは車列を眼下に眺め、提言・要望活動等で国政に積極的にアプローチしようという意欲をかき立てられます。普段やりとりが少ない職員と隣り合わせた際の会話から、思いがけない仕事のヒントが得られることも。役員室と執務室の壁がシースルーで相互に見えることも刺激になります。


サイバースペースとの多様な接点を提供


オンラインブースの様子

サイバースペースとの多様な接点を生み出すインフラを整備したことも新オフィスの目玉です。Room A、B(大、中会議室)には天井カメラを配し、ウェブ会議やセミナーの発信基地として活用できるようになりました。デジタルサイネージでは、ネットを通じたリアルタイムのニュースや会員各社提供のデジタル素材、当会作成のニュース動画の配信などを行っています。執務室にもオンラインブースと名付けたウェブ会議用半個室を設置。完全個室になっていないのがミソで、私のように声が大きいと、発言を仕事中の同僚に同時配信することが可能?です。


発展途上の機能もあり、皆さまのご意見、ご要望も募集中です。百聞は一見にしかず、コロナ禍が落ち着きましたら、ぜひ新オフィスにお越しください。


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