グローバル人材と商社


新興国市場の急成長に象徴される世界規模での経済社会環境の変化は、企業の経済活動において、地域や事業領域の広がりだけでなく、多様な文化や価値観の中でマルチなWin-Win関係を築くことを要求している。こうした環境変化の中、企業はグローバル人材の育成が重要な課題であると認識し、日本人社員・経営者のグローバル対応力の強化や海外人材の開発・育成の施策を実施してきた。


商社においても、多様な地域と事業を統括するグローバル連結経営の視点から、単にスキルや能力の強化だけでなく、価値観の共有やモチベーションの向上を目指して、人材のグローバル化のためのさまざまな取り組みがなされている。

今回の特集では、日本における人材グローバル化の現状と課題を多面的にとらえた上で、商社が行っているグローバル人材育成・活用の取り組みについて紹介したいと考え、初めに「日本におけるグローバル人材教育」、「世界市場の構造変化と日本企業に求められる『人材のグローバル化』」、「総合商社におけるグローバル人材マネジメントの考え方」の観点からご意見を賜った後、伊藤忠商事、丸紅、三菱商事、三井物産、双日、住友商事、豊田通商の各社より、自社のグローバル人材施策についての解説を頂いた。

本特集が、商社のみならず、多様な文化や価値観の中でマルチなWin-Win関係を築こうとするすべての方の一助になることを祈念する

グローバル人材と商社 誌面のダウンロードはこちら