商社の人材マネジメント


少子高齢化、人口減少に伴う労働力不足、ニートの増加など、日本社会は人材面で構造的な課題を抱える。さらに2007年からは、団塊の世代が引退し始め、日本の労働力の減少がいっそう加速する。

一方、景気に明るさが見え始め、業績が上向く商社が多いなか、全社的なビジネスの再編、商社機能の再構築が推進されており、新規ビジネス分野も拡大しつつある。

このような経営環境の変化に対応して、多くの企業で経営戦略の基軸を大きく転換させはじめているが、この経営戦略を支えるのは人材である。

今月号の特集では、商社がどのような人材を確保・育成・活用して経営戦略を支えようとしているのかという「人材マネジメント」に焦点を当て、商社人事部門の方々にご参集願い座談会を開催するとともに、寄稿により識者の高見を伺い、新規採用者や既採用のナショナルスタッフ、女性、高年齢者等の活用における今日的課題を明らかにして、課題解決等の参考に供することとした。また、新卒予定者、転職希望者への商社選択における情報の一助となれば幸いである。