日本のソフトパワー


日本の国際競争力は低下しているのか。日本の魅力とは何か。

経済産業省では、本年4月に発表した「グローバル経済戦略」において、国際競争が激化する中で、より開かれた魅力的な国づくりに向けた日本のソフトパワーの向上について述べている。ではそもそもソフトパワー、ハードパワーとは何か。

本特集では、このような問いに対して、商社のエコノミスト、および海外からの視点として知日家の経営トップ、文化人、格付け機関の専門家、エコノミストの方々に、それぞれの立場から、今後、日本が国際競争力を拡大させていくために必要と考えられる日本のソフトパワーについて語っていただいた。また、日本在住の外国人ビジネスマンおよび留学生等の方々へ、日本、日本人の魅力や日本への期待等についてアンケートを依頼し、とりまとめた。

日本にとってのソフトパワーとは何か、日本、日本人はこれからどうあるべきかについて考えてみたい。

なお、コンテンツ等の文化や価値の普及を「ソフトパワー」、産業の競争力を「ハードパワー」と呼ぶ場合もあるが、本特集においては、国際政治学者ジョゼフ・ナイ氏が提唱している、軍事力や経済力等の強制力を「ハードパワー」、文化や政策など人々を引き付ける魅力を「ソフトパワー」とし、議論している。

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