双日のNS本社駐在制度について

双日株式会社
海外業務部 海外業務課 米州デスク
ジャスティン メィンジャー
人事総務部 グローバル人事チームリーダー松浦 清
人事総務部 グローバル人事チーム三木 徹

双日では、NSの本社駐在制度を取り入れている。今回は、海外業務部に駐在しているメィンジャー氏に、本社での生活や今後の展望などについて伺った。


左から松浦氏、メィンジャー氏、三木氏


1. NS(ナショナルスタッフ)の「逆駐在」


双日米国会社ワシントン支店でマクロ経済を含めた情報収集業務を行っていたが、2011年6月より本社へ駐在することとなった。駐在のミッションは、海外関連の情報収集・分析や海外関連の渉外窓口業務の支援であるが、副次的にNS本人の育成として①本社業務の習得、②日本語能力の向上、本社として③グローバル化推進などの期待効果もある。


2. 日々の業務


本社では、主に米州市場動向の情報収集や分析を行い、その情報を経営陣や営業部署へ報告する業務を担当している。また週に3回、業務時間外である早朝の時間帯に日本語を勉強している。今後、日本語力を向上させることで情報収集力をアップさせ、さらに商社の仕組みや働き方を理解する一方、本社にグローバルな視点を取り入れることに注力したい。


3. 駐在の魅力と今後の目標


出張とは異なり、本社で2-3年勤務することで、双日本社に今よりもさらにグローバルな視野を取り入れたり、あるいは社員の英語スキルを向上させたりといった、本社のグローバル化に直接的に貢献できるため、NS本社駐在制度に参加できてよかったと感じている。本社勤務の魅力は、出身店で行っていた業務が本社の事業とどのようにリンクしているのか理解できるところ。今後は、さらに双日本社の仕組みや商社について学び、海外店と本社のコミュニケーション強化に注力したい。


4. キャリアについて


将来的には、本社駐在の経験や、研修で身に付ける日本語を活かし、双日米国会社の中でキャリアアップしていきたい。そのために、日本人の特徴や、海外でも生かせる本社の考え方などは海外店へフィードバックしたい。逆に、本社がさらにグローバル化するために必要だと感じる改善点は本社に提案していきたいと考えている。


5. 最後に、グローバルな活躍を目指している方々にメッセージ


石の上にも3年。明確な目標を作り、毎日少しずつその目標を達成できるように努力をすることが必要。International Businessに従事する商社パーソンにとっては、英語能力と業務能力はもちろん大切だが、同時に熱心さや目的意識も大事だと思う。小さな努力でもコツコツ積み重ねると、いつか、必ずチャンスがやって来る。そのチャンスを必ずつかむように、周りをよく見て、Don't hesitate to grab the chance when it arrives.

インタビュー終了後、人事総務部が週2回実施しているSalon de Eigo(英語によるコミュニケーションの場)という取り組みを取材した。No Japanese Only Englishを掲げ、日本人社員同士が積極的に英語で会話を行っている姿は、グローバル化している商社ならではの光景だと感じた。また、メィンジャー氏もこれからの国際化社会に向け、できるだけ英語で話せる機会は増やすべきで、この取り組みは重要だと評価している。ぜひ、今後も継続的に取材したいと感じた。

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