東京国際交流館・兵庫国際交流会館での活動

東京国際交流館・兵庫国際交流会館は独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)が運営する留学生宿舎です。年間通してABICの主な支援内容は日本語教室への講師派遣、日本文化教室等です。留学生支援バザー、国際交流フェスティバル、入退去式等数多くのイベントにも中心的に関わってきましたが、2020年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて教室、イベント共に中止が相次ぎました。また気兼ねなく対面での温かい支援ができる日を願って、2会館でのABICの活動をご紹介します。

東京国際交流館


2019年夏に行われた国際交流フェスティバルの書道体験の様子

お台場地区を一望できる青海に位置する東京国際交流館は、居住者規模1,000人の大型施設である。ABICは2001年から日本語講師派遣の支援を開始し、まず留学生とその家族にABICの日本語講師の下、日本語に親しんでもらう場として「日本語広場」を開設した。翌年には日本文化を体験するための「日本文化教室」を開講し、2006年からは数ヵ国語で対応する「生活支援活動」として、病院、乳幼児健診、入園入学手続き支援を行っている。2019年度の参加者・受益者は、日本語広場1,594人、日本文化教室628人、生活支援154人と大変多くの留学生とその家族にご利用いただいてきた。2020年2月末に新型コロナウイルス感染症拡大防止のため全ての活動をいったん停止したが、5月よりオンラインで「日本語広場」を再開している(前記事CN座談会 鍬形氏発言参照)。日本の国際交流の一大拠点でABICの会員ならではのグローバルマインドを活かし、留学生の支援に努めている。

東京国際交流館概要 https://www.jasso.go.jp/ryugaku/kyoten/tiec/index.html


兵庫国際交流会館


2020年夏に兵庫国際交流会館で行われた空手教室の様子
広い会場で3密を避けて少人数の稽古を行う

兵庫国際交流会館は東海道本線灘駅に近い神戸市中央区に位置する。居住者規模は200人と東京国際交流館より小規模だが、ABICは2015年から支援を続け、2018年度は日本語広場の受講者数が2,126人と過去最高を記録した。東京国際交流館と同様に2020年2月下旬で活動を休止したが、5月8日よりオンラインで「日本語広場」を再開し、6月には感染症対策を十分に取りつつ対面での「日本文化教室」を再開した。華道、空手、書道にそれぞれ熱心な生徒たちがおり、日本文化を体験できる機会を楽しんでいる。来日された留学生とその家族に日本を好きになって帰ってもらえるよう日々支援活動を行っている。


兵庫国際交流会館概要 https://www.jasso.go.jp/ryugaku/kyoten/hiec/index.html

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