ABICの未来に期待を込めて

ABIC 会長
小林 健

ABIC 会長
小林 健

新型コロナウイルスに罹患(りかん)された方々、そのご家族・関係者の皆さまには謹んでお見舞い申し上げますとともに、医療従事者の方々をはじめ、さまざまな場所で社会を支えてくださっている皆さまに心からの敬意と感謝の意を表します。また、日本全国にワクチンが普及され、新型コロナウイルスの感染拡大が収束することを切に願います。

さて、日本貿易会が2000年に創設したNPO法人国際社会貢献センター(ABIC)は、2021年4月から21年目の活動に入ります。2020年度は一年を通してコロナ禍に見舞われ、ABICが関わる種々プログラムの運営にも大きな影響が出ましたが、運営オンライン化など新しい取り組みも推進し、企画の参加者数は延べ2,000人程度となる見通しです。これまで長きにわたり、多くの方々からの温かいご指導、ご助言、また会員の皆さまの献身的な活動のおかげで、ABICはその使命を果たし、着実に歩みを進めることができました。ここに改めて厚く御礼申し上げます。

日本貿易会月報において、ABICの20周年記念特別企画として6回にわたり、その活動を多角的にご紹介しています。「シニアの活用とABIC」「ABICの成り立ちと未来」などをテーマに対談が実施されましたが、少子高齢化が加速する中での地方創生、70歳までの高齢者雇用安定施策、外国人留学生・実習生への日本語学習支援の努力義務化、ダイバーシティ促進、リカレント教育などのさまざまな社会的課題に対して、ABICが今後どのように貢献していけるか、改めて考察する良い機会となりました。

日本貿易会は「未知の時代を切り拓く 日本貿易会」というキャッチフレーズを掲げていますが、ABICも同じ使命を担っています。時代とともに変遷するニーズにも応え、社会にとって有益な機能を末永く提供する団体であり続けられるよう取り組んでまいります。皆さまには、引き続き、ご支援とご鞭撻を賜りたく、心よりお願い申し上げます。

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