ミニ特集「国際物流総合展2021 第2回INNOVATION EXPO」

三菱商事株式会社 『Roboware』『WareX』『enTra』

三菱商事株式会社は物流DX実現のための3サービス『Roboware』『WareX』『enTra』を紹介した。


ブース写真

Roboware(ロボウェア)

設計・導入から運用・保守まで、オールインワンの月額制倉庫ロボットサービス。ロボットの実証実験、独自のソフトウェア開発は全て三菱商事株式会社が行っている。お客さまは自社システムとの連携等によるシステム改修を最小限に抑えてロボットを利用できる。ロボットのラインアップは、棚ごとに貨物を運ぶ『Ranger GTP』、保管場所に移動して作業に必要な情報を通知する『FlexComet』、狭いスペース内でも荷物の自動仕分けができる『OmniSorter』の3種類。お客さまの不安と悩みを解決し、新しいスタイルで倉庫運営を支援する。


ピッキング作業実演のため会場を自動走行する「FlexComet」


会場で棚ごと搬送する様子を実演する「Ranger GTP」


会場で自動仕分けの実演を行う「OmniSorter」



現場の声


三菱商事株式会社 コンシューマー産業グループ
食品流通・物流本部 物流開発部
舩曵 茉里氏


倉庫作業の自動化を目指し、お客さまの声を聴いて問題点を一つ一つ解決し、お客さまと一緒にサービスを育てていくことにやりがいを感じます。2020年にサービスを開始した当初は、弊社がこの事業を推進することに驚かれる方も多かったのですが、営業活動を重ね、今ではサービスの名称も業界に浸透しました。今後も倉庫ロボットのDX化を進め、ビジネスを通じて、お客さまの不安や悩みを解決していきたいと考えています。


WareX(ウェアエックス)


全国の倉庫を検索し、オンラインで成約できるシステム。6項目の検索条件を入力するだけで条件に近い空き倉庫の提案を受けられる。探したいエリアにある倉庫の位置や日割りの保管料が表示され、倉庫を比較検討できる。従来、倉庫探しのプロセスは煩雑かつ電話、メール、ファクスなどで行われていたが、ワンストップかつオンラインで簡便に手配でき、物流業務の効率化、省人化に貢献するサービスとなっている。月坪や3期制ではなく1日単位の従量課金なので、手軽に使えるのもサービスの特徴。

WareX公式URL:https://warex.ai/

現場の声

三菱商事株式会社 コンシューマー産業グループ
食品流通・物流本部 物流開発部 マネージャー
小林 聡一氏


倉庫手配のプロセスをソフトウェア上で完結できるよう、どのように標準化してシステムに落とし込むかを研究しています。倉庫側、荷主側への営業活動の際にヒアリングを重ねてUI、UX()を改善し、デジタルに不慣れな人でも感覚的に操作できるシステムを目指しています。荷主のニーズと空き倉庫を効率的にマッチングできるツールを開発し、物流全体のDX化の一助となることを期待しています。多くのユーザーに「倉庫手配がすごく楽になった」と言ってもらえるよう、ビジネスを広げていきたいと思います。

UIはユーザーインターフェース、UXはユーザーエクスペリエンスの略称。


enTra(エントラ)


三菱商事株式会社とラクスル株式会社との協業による、デジタル輸配送プラットフォームサービス。「オンライン配車サービス」は日本全国にさまざまな仕様のトラック3万台の登録車があり、98%という高確率のマッチングを誇る。自社の配車管理システムを活用する場合は、月額制配車管理システム「SaaS」()を自社システムに取り入れることで30%以上の業務時間削減が可能だ。「独自デジタル配送サービス」は「オンライン配車サービス」と自社の配車管理システムを組み合わせた「PaaS」()で、お客さまごとに独自のデジタルサービスを提案し、お客さまと共にシステムを構築している。
※SaaSはSoftware as a Serviceの略称。
※PaaSはPlatform as a Serviceの略称。


enTraお問い合わせ先:ml.entra@mitsubishicorp.com


現場の声


三菱商事株式会社 コンシューマー産業グループ
食品流通・物流本部 物流開発部 輸配送DXプロジェクト
榎本 有紗氏


物流業界のどのお客さまにもニーズがあるサービスですので、営業活動そのものにやりがいを感じます。求貨・求車業務の担当者の皆さまは今まで電話やメール、ファクスを使って荷物や車を手配されてきたため、『enTra』を使うことで日常の業務がどう変わるかを丁寧にご案内し、イメージしていただけるよう努めています。トライアルで使用されているお客さまから「思ったより簡単」と評価していただき、実際に業務時間が削減されたデータを目にしたときは、お役に立てているとダイレクトに感じることができ、大変うれしく思いました。

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