新時代に求められる人の国際化―グローバル人材の育成と活用


企業を取り巻く環境は、経済のグローバル化、情報化の中で大きく変化している。一方、日本は少子高齢化、人口減少化社会を迎えており、日本経済は、海外に成長のフロンティアを求めざるを得ない状況にある。

このような状況の中、今後とも、日本企業が国際社会で競争力を維持し続けるためには、グローバルな場で実力を発揮できるインターナショナルな人材の確保、育成、活用がカギとなる。

グローバル競争時代におけるビジネス環境の下、今、グローバル人材が求められる背景、グローバル競争時代に求められる人材の要件とは。商社をはじめ日本企業、海外日系企業で人の国際化がなぜ遅れており、今後、どのようにして人の国際化を進めていくべきか。グローバル人材の確保、育成、マネジメントの課題、欧米企業に見るグローバル人事、海外派遣者に求められる役割とは何か。そして、商社が取り組む具体的方策と課題などについて有識者の方々からご解説、ご見解をご披露いただいた。

ボストンコンサルティンググループにて長年にわたりマネジメント・コンサルタントとして活躍され、現在は企業の監査役も務められる一橋大学大学院清水客員教授、多国籍企業の人的資源管理とアジアの人的資源管理を研究され、最近、経済産業省のグローバル人材マネジメント研究会の座長を務められた早稲田大学白木教授、日本経団連出版の「グローバル人事課題と現実」の著者で、ヘイコンサルティンググループで経営コンサルティングに従事する浅川プリンシパル、住友商事人事部を経て、ワトソンワイアットの中国・アジアリージョン担当として、中国・アジアに展開する日系企業の組織・人事関係のコンサルティングに従事する鈴木コンサルタント、アクセンチュアにて長年にわたりコンサルタントとして活躍され、また同社パートナーとして日本オフィスの経営にも携われたグローバルマネジメント研究所福住社長にお願いした。また、商社における具体的な取り組みと課題等については、三菱商事と豊田通商の国際人事ご担当者にお願いし、最後に20年近く商社本社に勤められる丸紅の外国人商社パーソンのインタビュー記事を掲載させていただいた。

「企業は人なり」この、いつの時代にも普遍的で大事なキーワードを、グローバル競争時代の今、あらためて考えてみたい。

新時代に求められる人の国際化―グローバル人材の育成と活用 誌面のダウンロードはこちら