展示紹介 第6回バイオ医薬EXPO

2022年7月13日(水)~ 15日(金)の3日間、東京ビッグサイト西展示棟にて第6回バイオ医薬EXPOが開催されました。出展した会員企業を取材しましたので、ご紹介します。

CBC株式会社 バイオ医薬品関連サービスおよび自社ブランドのシングルユースバッグ類の紹介


当社は、バイオ医薬品に関する三つのサービスと自社ブランドのシングルユースバッグ類を紹介した。一つ目のサービスは、バイオ医薬品・ワクチン製造に最適な高純度・低エンドトキシン原料の供給。セルバンク(注1)からスケールアップ(注2)まで幅広く安定的に使用できるアップストリームプロセス原料、精製プロセスおよび最終製剤に最適なダウンストリーム原料をご提案する。二つ目のサービスは、バイオ医薬品受託開発製造(CDMO)。技術、品質、納期、予算などの観点から経験を有した専属スタッフと技術コンサルタントがチームアップを行い、最適な提案、サポートを提供する。三つ目のサービスは、創薬から商用までを包括的に提供するCDMO。インドの受託研究開発・製造サービスプロバイダーであるAURIGENE社と提携し、グローバルCDMOを実現した。本展示会で初公開となった自社ブランドのシングルユースバッグ類は、商社の強みを生かした最適なパートナー選定、共同開発により、2Dおよび3Dシングルユースバッグ、フィルム、ポート、チューブ、コネクターなど主要部素材の短納期、国内製造が可能となった。標準仕様の導入により、低コスト・高品質の管理体制も整えた。

注1…遺伝子を宿主とする細胞に導入し、製造したい物質を作り出す細胞を構築後、選別した細胞を増やし、小分け容器に格納、冷凍保存したもの。
注2…医薬品の必要量に応じて、製造の規模を大きくすること。開発段階および市販後の増産対応時に行う。


展示した製品の一つ 3Dシングルユースバッグ


『標準』シングルユースバッグ展示の様子


現場の声


CBC株式会社
ライフサイエンスディビジョン 東京医薬グループ
白石 穂高(しらいし ほだか)氏


当社に入社して6年、一貫してバイオ医薬に携わってきました。2016年から新規参入した今まさに世界中で開発が進んでいる分野です。新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)が起こり、改めて「人命を救う」という命題が浮き彫りになりましたが、われわれがご提案する原料やサービスを通じて、日本のみならず世界の医療の発展に寄与したいと考えています。

当社は海外38ヵ所に現地拠点を有しており、現地の担当者と連絡を取り合い、調査、訪問など迅速に対応できるところが、われわれの強みです。加えて、商社パーソンのフットワークを生かし、コロナ下でもお客さまに代わって海外で調達業務を行ったこともあります。自ら始めたプロジェクトがお客さまの製品となり、医薬品として世に出る瞬間に立ち会い、お客さまから感謝の言葉をいただいた時、私自身も営業担当としてうれしく、やりがいを感じました。製品の安全・安心を大事にしつつ、これからも成果を上げていきたいです。当社は化合物の分野で数十年以上にわたりお客さまとの信頼関係を築き上げてきましたが、バイオ医薬の分野でもバリューを提供し続け、業界でも一目を置かれる事業に育てていきたいと思います。

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