大欧州経済圏との交流拡大に向けて


欧州連合(EU)は今年(2007年)で50周年を迎えたが、今年1月には、中東欧諸国が加盟した第5次拡大が完了し、27ヵ国の加盟国を抱えるダイナミックな連合体となった。この拡大により、約5億人の人口と米国を凌しのぐGDPを持つ世界最大の経済圏となり、欧州の魅力と重要性が再認識されている。

そこで、本特集では、日・EUビジネス・ダイアログ・ラウンドテーブルの日本側メンバーである丸紅辻会長より、日欧の新たな経済関係の構築に向けた期待について特別寄稿をお寄せいただいた。また、現地にて当会正副会長会社7商社の欧州エリアを見ておられる方々とJETROの方にロンドンでご参集いただき、欧州経済の現状と課題、商社のプレゼンス、日欧関係の展望等についてご討議いただいた。また、政府当局、有識者の方々に、EU経済の展望、日EU間の経済連携の強化、中東欧での外国直接投資の動向と投資環境、今後の産業活性化を占うEU広域交通網整備計画の動向と課題について解説願い、大国ポーランドの駐在商社マンより現地事情について寄稿していただいた。

欧州市場の魅力が見直されている昨今、大欧州経済圏との交流拡大に向けて、日本には、日本企業には何が求められるのか。新しい欧州との関係について、日本の対応、商社が今後果たしていく役割について考えてみたい。


大欧州経済圏との交流拡大に向けて 誌面のダウンロードはこちら